高橋病院リハビリテーション科

リハビリテーション科長からのご挨拶

当科は障がいをもった方が元の生活に戻れるように、治療と日常生活の練習を行い、入院・外来患者様、ご家族のサポートをしています。
主な対象は脳卒中、骨折、心不全、呼吸不全の患者様です。
ケースカンファレンス、家屋調査、退院前カンファレンスなどの多職種による連携を強化し、患者様の社会復帰を支援しています。
また、職員教育として学会や研究会への参加、科内勉強会等幅広く学ぶ環境を整え、患者様の治療に活かすよう努めています。

リハビリテーション科長 三島 誠一

現在、病院の新築移転計画が進められております。あわせてセラピストの増員を計画しております。

高橋病院グループで一緒に働きたい、就職を検討している方は、是非お問い合わせください。

求人についてはこちらから(病院内の見学動画もございます。)

理念

  • 地域完結型医療を目指した地域ネットワークの構築を図る。
  • リハビリテーション医療の質の向上を図り、患者様が安心で満足できるようなリハビリテーションが提供できる。
  • 組織の役割を把握し、チーム医療に貢献する。

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方針

  • 回復期リハビリテーション病棟では、365日リハビリを行っています。
  • 在宅に戻られる方への家屋改修アドバイスや、ご家族向け介護練習を行っています。
  • 退院後生活支援として、法人内在宅部門(訪問リハビリ・デイケア・訪問看護 等)との連携を図っています。

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施設基準

施設基準

  • 脳血管疾患等リハビリI
  • 運動器リハビリI
  • 呼吸器リハビリI
  • 心大血管疾患リハビリI
  • がん患者リハビリ
  • 廃用症候群リハビリ

リハビリスタッフ(法人全体・令和3年4月1日現在)

  • PT 35名
  • OT 29名
  • ST 12名
  • マッサージ師 1名

理学療法イメージ 理学療法(Physical Therapy) 筋力が低下した、関節が固い、筋・関節が痛む、息が切れる、動悸がするなどの症状をもとに、立つ・歩くなどの日常生活活動に障がいを持つ方の治療・指導・援助を行う専門職です。
理学療法では筋力トレーニング・関節可動域練習・持久力トレーニングなどの運動を施す運動療法、機器を利用した物理療法、 そして立つ・歩くなどの練習と指導を行う日常生活練習を施行しています。

作業療法イメージ 作業療法(Occupational Therapy) 骨折や麻痺によって在宅での生活が難しくなった方や失行・失認・認知症など高次機能障がいを持つ方に対して治療・指導・援助を行う専門職です。
作業療法では、日常生活活動(ADL)である着替え・お風呂・トイレ・整容などの身辺動作と調理・掃除・洗濯などの家事動作を中心に練習を行っています。 その他にも自助具の導入、家屋改修による環境調整、作業活動を利用して症状の改善を行っています。

言語聴覚療法イメージ 言語聴覚療法(Speech language hearing Therapy) ことばやきこえなどのコミュニケーション障がいや、食物を口から食べることに障がいを持つ方の治療・指導・援助を行う専門職です。
言語療法では、話す・聴く・読む・書くなどのコミュニケーション練習や、口やのどの筋力トレーニングなどそれぞれの症状にあわせたリハビリを行っています。 食べることについては専門的な嚥下機能評価に加え、栄養科等他部署と連携をとり食事内容の調整を中心とした栄養管理にも積極的に携わっています。

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リハビリテーション科の特徴

最近の取り組み

ニューロリハビリテーションの一つとして、ロボットスーツHAL®を導入して、脳卒中や脊髄損傷の患者様のリハビリに役立てています。 学会で報告されているような成績が期待されています。

記憶や注意機能の訓練にiPadアプリケーションを導入し、楽しみながらも効果的な課題を提供し好評をいただいています。自主トレーニングとしても発展させていきたいと考えています。

電話をかける、薬の袋を開ける、鍵を占める、趣味活動などの日常に溢れた細やかな事柄にも目を向けた退院前生活チェックリストを用いて、セラピスト間の質の担保に努めています。

チーム医療

多職種と情報を共有し、より良い治療とサービスを提供しています。

  • インフォームドコンセント

    医師や看護師、リハビリスタッフ、医療相談員などのスタッフが病状やリハビリの治療経過についてご本人やご家族にわかりやすく説明しています。

  • ケースカンファレンス

    多職種で病気とリハビリの治療経過や今後の方向性、問題点、目標を話し合っています。

  • 経過ミーティング

    入院中の病棟生活での細かな問題点とその解決方法を話し合っています。

  • 退院時カンファレンス

    退院に向けてご本人・ご家族に在宅サービスや住宅改修、福祉機器など必要な支援について話し合っています。
    また、ケアマネージャーやサービス提供事業者も話し合いに参加しています。

地域連携

  • クリティカルパス

    患者様の情報交換を適切に行い、一貫した医療を提供できるように心掛けております。
    転院に際しては、病状や身体機能・リハビリ状況に関する情報共有が重要となります。
    『クリティカルパス』は情報を一元化するシステムで、病院・施設間で患者様の情報を適切に把握することが可能になります。 これは、急性期病院・回復期リハ病院・介護老人保健施設等で利用しています。当院では脳血管疾患と大腿骨頸部骨折のパスを運用しております。
    当院と連携を行っているのは市立函館病院・函館中央病院・函館五稜郭病院・函館脳神経外科病院・函館新都市病院の5病院です。

  • つながるリハビリ
    つながるリハビリイメージ

    住み慣れた地域で安心した生活をするためには、退院後の経過観察が重要です。
    入院中からの介護支援専門員、訪問看護、訪問リハビリなど在宅関係のスタッフが関わり「つながるリハビリ」を展開しています。


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通所リハビリテーション

当院では、リハビリ専門職が、利用者とじっくり相談し、ご希望にあった目標の提案やリハビリプログラムを一緒に計画します。
また、豊富な自主トレメニューを用意しており、自宅でも継続できるように工夫します。
ご自身が自分の目標に挑戦し、より良い生活ができるよう支援いたします。
詳しくはこちらをご覧ください。

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主な施設

理学療法室

理学療法室イメージ

317.9㎡ (心リハ室:30㎡)

函館を一望できる明るく広い空間で、立つ・歩く練習などの基本的な動作の再獲得を目指して運動を行います。


作業療法室

作業療法室イメージ

108.2㎡

落ち着きのある和やかな空間で、身の回りの練習から生活に関連する練習を行います。


言語療法室

言語療法室イメージ

8㎡×3室

プライバシーに配慮した個室の中で、コミュニケーション能力の回復と嚥下機能の回復を目指した練習を行います。


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リハビリの風景

嚥下造影検査

嚥下造影検査イメージ

レントゲンを用いて、上手く食べられない原因を調べる検査です。
(VF:videofluoroscopic examination of swallowing)

心電図

心電図イメージ

リハビリをより安全に行う為に、運動中の心電図を測定・評価します。

スパイロメトリー

スパイロメトリーイメージ

肺機能が低下した方には、肺活量や吐きだす力を測定・評価します。


家屋調査

家屋調査イメージ

退院前にご自宅を訪問し、日常生活活動・改修ポイントなどの確認と指導をします。

摂食練習

摂食練習イメージ

その方の症状に合わせて、安全に食べられることを目標に練習を行います。

屋外歩行練習

屋外歩行練習イメージ

天気の良い日は近隣の観光名所で屋外歩行練習を行っています。気分転換などにも最適です。


日常生活練習

日常生活練習イメージ

在宅生活により近い環境で練習を行います。

調理練習

調理練習イメージ

在宅に戻った時に必要な調理を実際に行います。

園芸活動

園芸活動イメージ

晴れた日に外で土や植物に触れ、入院生活の気分転換や活力を見出すきっかけとして行います。


症例検討会

画像検討会イメージ

レントゲンやCT画像を読影し、病態を確認しています。(1回/週開催)

装具検討会

装具検討会イメージ

その方にあった最適な装具を作製するため、リハビリスタッフと義肢装具士で検討します。


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研修・教育・活動

研修

院内

教育委員会が企画し、多職種による定期的な研修会と年1回の院内研究発表会が開催されています。

院外

研修制度を使って、各種の技術講習会や全国学会へ参加しています。

教育

院内
  • 医師 - セラピスト勉強会(1回/月)
  • PT OT ST科内別勉強会(1回/月)
  • PT OT ST合同勉強会(2回/年)
  • VF(嚥下造影検査)ミーティング(1回/週)
  • 呼吸器疾患ミーティング(1回/2月)
  • 新人研修(1年)
  • 臨床実習指導者育成
院外

研修制度を通して積極的な院外教育に取り組んでいます。
能力開発制度では心臓リハビリ指導士、呼吸療法認定士、糖尿病療養指導士、NST専門療法士、介護支援専門員、住環境福祉コーディネーターの取得を促しています。

活動

呼吸健康教室の開催イメージ

呼吸健康教室の開催(1回/年)

介護教室の開催イメージ

介護教室の開催(2回/年)

 
実習受け入れ施設状況
仙台保健医療専門学校
国際メディカルテクノロジー専門学校
札幌医学技術福祉歯科専門学校
札幌医療リハビリ専門学校
札幌リハビリテーション専門学校
専門学校日本福祉リハビリテーション学院
専門学校北海道リハビリテーション大学校
弘前大学
北海道医療大学
北海道千歳リハビリテーション学院
北海道文教大学

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職員からメッセージ

「病気ではなく人をみる」「障害ではなく生活をみる」その人らしさを意識したリハビリを心掛けています。

スタッフの個の力とリームの力で良い結果を生むように日々、取りくんでいます。

チーム医療、他(多)職種連携を意識しながら、患者様に関わるスタッフ全員で入院生活を支援させていただきます。

抜群のロケーション、親切、熱心、丁寧で腕の立つリハビリスタッフが揃ったリハビリテーション病院です。患者様の生活再建のために全力で尽くしております。

旅行やサッカー、野球など職場以外でも交流し、仲の良い同僚や先輩、後輩と明るく楽しくリハビリをしています。

スタッフは和気あいあいとした雰囲気で、公私にわたって相談しあえる間柄です。忘年会・新年会などのお楽しみも仕事の励みになっています。

若いスタッフが多く、明るい雰囲気の中で日々切磋琢磨して頑張っています。10年以上の経験を有する先輩たちも気さくであり、相談しやすい職場環境です。

在宅復帰に向けて、どんな悩みでも解決できるようにチームで支援していきます。